君がいないことが、ずっと理解できずにいました。
君がいなくても終わらない世界を、どうしても認められずにいました。
そんな私を、君の海がすっかり洗い流してしまいました。
君を想って死にたくなる事は、きっともうないでしょう。
一緒に死んでしまえたら良かったのに、と悔いるのも、今日でやめにします。
君を想う頑固な心の為に泣くのも、これが最後です。
『恋』を脳に感じさせるホルモンは、最長でも4年しか持続しないのだとか。
ならば、未だ君に覚えるこの切なさは、何と名付ければいいのでしょうか?
きっと『親愛』とか『友情』とか『対抗心』とか、色々なものが混ざり合っているのだと思います。
君を想う事はやめられそうにありません。やめるつもりもありません。
けれど、君が核ではない、君がいなくても回る世界で、私は生きていきます。
君さえいれば成り立つ、完璧でちっぽけな世界に、さよならします。
君に恥じぬよう、あの日の君のように、精一杯生きてみます。
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