そもそも管理人が13日公演を見に行く気になったのは、11日にワタヌキから貰ったメールが原因でした。
『浦井ルドが凄まじいスキルアップを遂げている』
この一言で、見に行くか行くまいか迷っていた心の天秤が、一気に行く方向に傾きました。
浦井健治氏は元々贔屓の役者さんで、一度は見てみたいと思っていたんです。
Wキャストなので、浦井氏がルドルフやる日で行けそうなのは、もう13日くらいしかなかった…。
トート役が山口さんの日に行きたい気もしたんですが、山口閣下の日は当日券もそうそう残らないだろうと言う事で、13日決行を決めました。
で、13日。
ワタヌキと二人、学生特別割引チケット(開演20分前まで売れ残りがあったら、学生には半額で売ってくれるんです)を目当てに早めに博多座へ行きました。
運良くなかなか良い席をゲット。
一階の右端で、意外と見やすい位置でした。花道もしっかり見えましたし、幕の隙間から、トートダンサーズが開演前の準備運動してるのも見えましたよ。
のっけのプロローグから、ワタヌキの言が正しかったと痛感しました。
浦井氏、凄かった…!!
元々いい身体してるし、声も悪くないし、歌もそこそこだし、とそれなりに揃ってはいたんですけど、まさかココまで化けるとは思ってませんでした。
何あの歌!? 何あのダンス!? 何あの演技力!? 何あの表情!?
唖然呆然愕然とは、正にこの事です。
群舞とか、他にも沢山人が居て、しかも目立つ振りは他の人がしてるような場面でも、すーっと浦井氏に目が吸い寄せられちゃう感じでした。
華があると言うか、何と言うか、…とにかく存在感が凄かったです。
この先どんな役でも通用しますね、彼。もう何の心配もいらないでしょう。
それはそれで淋しい気もしますけれど(苦笑)。喜ばしい事に変わりないですよね。
10年後フランツ、15年後トート、とかやってくれないかな?
カーテンコールで一人だけ両手振ってたりして、フレンドリー全開でした。
そんなところも大好きだ!!
とまあ、浦井氏目当てで見に行ったのですが…大いなる誤算も生じました。
武田トートにうっかり嵌ってしまった…!!
管理人、山口閣下大好きです。大好きだった筈なんです。なのに、今後また見に行くとしたらきっと武田トートの日を選んでしまう気が…。
や、何か
スッゴイ可愛かったんです。武田トート。
ちょこまかよく動いて、ちみっこくて、
膝下の長さが有り得なくて(上げ底ヒール靴はかされてる所為)、
階段でつまずいてバランス崩しそうになってて(多分これも上げ底の所為)、
死神ライフ満喫してる感じで、
やたら楽しそうで、
やたら小物臭漂ってて、
子ども(と言うかルドルフ)大好きで、
ウォンカさんに似てて、etc.etc.
断言します。
武田トートは黄泉の帝王じゃないですね(酷)。
武田トートの上役に誰かいて、更にその上に山口閣下とかが居るんですよ。
しかも涼風真世さんのシシィ(エリザベート)が、
かつてなく強い女だったもんだから…完全にトートが振り回されてました。
世界の中心はトートにあらず、シシィにあり。
そんな感じでした。
ルドルフが死んだ後、シシィが『もうこれ以上苦しめないで。死なせて』ってトートに縋る場面なんて、
『てめぇ、ウチの息子死なせやがって。
復讐してやるから覚悟しな』
って副音声が聞こえてきそうでした。
当然、その後のトートの名台詞、『まだ私を愛していない!!』にも副音声が聞こえましたよ。
『まだ私を愛していない…それどころか
殺されるっっ!!!』
って(笑)。
ラストシーンも、トートを愛して黄泉の世界へ向かったと言うより、トートに絆されて『あーもー、しょうがないなぁ。
行ってあげるわ』って感じでした。
これまでの『エリザベート』って、見た後で悲愴感が残るものなんですけど、武田トート&涼風シシィだと
逆に爽快な気分になりました。
シシィが欝の原因ぜーんぶ
蹴り壊しちゃった感じです。
いやぁ、シシィ強かった。トート弱かった。
そして面白かった。
『エリザベート』を見た気はしませんが、管理人もワタヌキも十分に楽しんで帰りました。
帰りがけにネタ話で盛り上がりすぎて、武田トートがどんどん可哀相な存在に認定されちゃったくらいです。
話せば話すほど可哀相なヘタレになるのに、辻褄は合っていくというミラクル(笑)。
膝下だけ長い理由とか、人間操るのが楽しそうだった理由とか、ルドルフに甘かった理由とか、終幕後のシシィとの日常とか…。
近いうちに小話ブログに纏めてアップします。かなり笑えるものになったので。
スケジュールが合わないのに、もう2~3回行きたい気分です(汗)。
最後に一言。
武田トートめ! 中毒になったぞ、どうしてくれる!!
PR